足,潰瘍,糖尿病,壊死,床ずれ,治らない傷

足の潰瘍

2015年12月7日更新
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熊本機能病院

医療法人社団 寿量会 熊本機能病院
〒860-8518
熊本県熊本市北区山室6-8-1
電話 096-345-8111

熊本機能病院は、24時間体制で、救急医療からのリハビリテーション医療を通して在宅医療までの一貫した医療を実施し、
地域の人々の健康管理から生活自立までを支援しています。
当院は最新技術を取り入れた専門外来、創傷ケアセンターを2004年11月に開設。
創傷とは傷のことですが、数週間以上も治らない創傷を「慢性創傷」と呼んでいます。
慢性創傷には、動脈硬化症を伴う血流障害による動脈不全性・静脈不全性の傷、糖尿病の方にみられる糖尿病性の足の変化、
慢性の床ずれによるもの、骨の変形が原因でおこる潰瘍など様々なものがあります。
足の傷が治らない、足が壊死して切断を勧められた、長年の床ずれが治らないなど、難治性創傷でお困りの患者さんは、
一度当院にご相談ください。慢性創傷はこれまで治療が難しいと言われ、「仕方がない…」とあきらめてしまわれる方も多くいらっしゃいました。
しかし、もうあきらめる必要はありません。専門医を中心とした医療チームにより適切な処置を施せば、治療不可能な傷ではなくなりつつあるのです。
お悩みの方は、まず熊本機能病院の創傷ケアセンターにご相談ください。
徹底した原因追及とチーム医療で治療に当たらせていただきます。
1人でも多くの患者様を治癒に導くため、当院では形成外科医を中心に頑張っております。
外来の診察室は、通常の形成外科の診療で小児の患者様が非常に多いため、創傷ケアセンターのイメージとは遠いかもしれませんが、
キャラクターのいるかわいい部屋になっています。

足専門医


陰圧持続吸引 ブリッジ(橋かけ)法

陰圧持続吸引は肉芽の増殖を促進させる治療として大変優れたものです。
複数の創傷がある場合、どのように陰圧吸引をかければ良いのか、そのテクニックをご紹介します。

陰圧持続吸引の適用

・ 急性・慢性創傷
・ 糖尿病性足創傷
・ オペ後、植皮・皮弁後
・ 褥瘡、その他
・ 感染している創傷の治療も可能

要注意
・ 出血が激しい場合
・ 創傷内の悪性主要
・ 胃腸などの内蔵が露出している場合
・ 創傷が完全に乾燥している場合

 

 

ブリッジ法 ステップ1
・ 多数の創傷がある場合
・ 創傷の間をフィルムで覆う(皮膚のふやけ防止)
・ スポンジを創傷とその間に「橋かけ」の様におく
・ スポンジ中央にチューブを挿入し、フィルムで固定
・ 吸引を開始

       

ブリッジ法 ステップ2

  吸引圧力

・ 創傷治癒には125mmHgが適切
・ 植皮・皮膚皮弁直後にはアダプテックなどの非粘着
ガーゼでカバー後、75~100mmHgまで下げる
スポンジ交換

・ スポンジは通常2~3日毎に交換
・ 感染している創傷の場合は、1日に1~2回交換

 

皮膚潰瘍

 

皮膚潰瘍には動脈性、静脈性、糖尿病性、褥瘡の種類に大きく分けられますが、これらに当てはまらない難治性潰瘍は十分の注意を払って診断をしないと、間違った診断に基づいて間違った治療が長期間施されてしまう結果になりかねません。

皮膚潰瘍の鑑別診断 Differential Diagnosis

皮膚潰瘍は、一般的に良く観る静脈不全や糖尿病以外にも原因は多い。下記は最近の米国文献において発表された、下肢の皮膚潰瘍の原因を統括したものである。 創傷の原因に疑問をいだかれた時に参考にされたい。

参照: Richetta et al. Wounds 2005


患者教育の重要性

患者様のコンプライアンスによって治療結果が左右されます。患者様とその家族に対する治療内容に関する教育、治療のコンプライアンスを高めるためには、患者様の教育が重要となります。

患者教育の重要性
今回は患者教育の重要性についてお話したいと思います。私たち医療従事者は日々の診療において患者様へ病状や治療プランの説明をしますが、患者様がその内容を正しく理解したかを確認することは、限られた診療時間の中では非常に困難を極めます。
今日の社会において医療システムに対する要求は常に高いものになっています。
テレビ、新聞、ラジオ、発行物、インターネット等のメディアは医療の発達を世間に知らせる大きな役目を果たしていますが、一方でそれらが伝えるイメージやメッ1セージが一般市民に医療に対する誤解(医療行為における潜在的利益、またはリスクなど)を持たせる結果にもなります。
それらの誤解は、しばしば患者の不満足やつまらない裁判沙汰の原因ともなっています。
例えば患者の期待が高くなりすぎて、治療結果が良好なものにも関わらずその結果に落胆したり、その上良くある合併症を医師の落ち度として見られてしまうこともあります。
このような誤解を防ぐ為には、治療方法や治療行為のリスクを患者様が理解できる方法で教育する必要があります。それには患者教育ツールが有効です。
例えばデブリードメントは創傷の治癒において重要なファクターです。
デブリードメントで壊死組織、感染組織や異物を創部から除去することにより、数多くの病原菌、毒性物や他の治癒を妨げる物質を減らすのです。
Steedらによる遡及研究において、デブリードメント回数と治癒率は比例する傾向にあると発表されています。

(Steed DL, Donohoe D, Webster MW, Lindsley L, the Diabetic Ulcer Study Group:
E ffect of extensive debridement and treatment on the healing of diabetic foot ulcers.
J Am Coll Surg 183:61–64, 1996)

 

http://www.footcarenow.org/articles/00000-0001.htm (Footcare Now # 00000-0001)
にデブリードメントの必要性を記した患者教育文書があります。
これにより、なぜデブリードメントが行われるかのより深い患者様のご理解が得られれば
幸いです。

治りにくい足の傷

糖尿病のある方の足は、無い方に比べると慎重なお手入れが必要です。小さな傷が少しずつ大きくなり、慢性の治りにくい傷になってしまうこともあるからです。
糖尿病の方の足のお手入れ
関心を持つべき理由

潰瘍、感染、壊疽は糖尿病患者が直面するごく普通の障害です。その為、毎年数千人もの糖尿病患者が足の切断を余儀なくされています。

糖尿病患者における足の問題には大きな2つの原因があります。

1.神経障害
ケガをしないように足をいつも守っている知覚が無くなります。その上、神経が傷つくと、足趾が変形したり、土踏まずが無くなったり、皮膚が乾燥したりします。これらの障害は、足に潰瘍や感染を起こすかもしれません。そうなれば急速に進行して壊疽(組織の壊死)や切断になるかもしれません。しかし足を良く手入れすれば、潰瘍や感染を防止できます。

2.血行不全(阻血)
これは治療が困難です。血の巡りが悪ければ、壊疽や切断を免れません。しかし足を良く手入れすれば、足の切断の時期を遅らせられます。

あなたの足を守るために、次のことを実行しましょう。

1.毎日足を観察しましょう。
■ 目と手を使い観察し、家族にも助けてもらいましょう。
■ 足趾の間もチェックしましょう。
■ 鏡を使って足の裏も見ましょう。
■ 以下のような危険なしるしを探しましょう。
・ 腫れ (特に新しいもの、次第に大きくなるもの、足全体に及ぶもの)
・ 皮膚が赤い (圧迫によるただれや感染の可能性)
・ 水ぶくれ (擦過や圧迫によるただれのしるし) 
・ 切り傷、擦り傷、出血 (感染の可能性) 
・ 爪の障害 (皮膚に当たり、潰瘍を作り、感染を起こす)
・ じくじく湿って液が染み出る (足趾の間)

2.毎日、靴のチェックをしましょう。
■ 手を使って靴の中に次のようなものが無いかチェックしましょう。 
・ 凹凸 (ざらざらの面や縫い目) 
・ 異物 (石や鉄)

3.毎日足を洗い、足の手入れをしましょう。
■ 毎日足を洗いましょう。
■ 熱すぎ、冷たすぎの水ではなく、ぬるま湯を使いましょう。
■ 足を洗った後、(特に足趾間まで)良く乾かしましょう。
■ 皮膚が乾燥したら、少量のクリームを塗りましょう。
■ 子羊のウール(木綿ではなく)を挟んで、足趾間を乾燥させましょう。

4.靴と靴下を足に合わせる。
■ 靴と靴下がきつ過ぎないことを確認しましょう。
■ 靴先は通気性の良い柔らかな素材の甲革で作られていて、余裕がなければいけません。
■ 新しい靴をはき、5分から10分したら、靴を脱いで皮膚が圧迫されて赤くなっていないか
チェックしましょう。  もし皮膚が赤くなっていれば、その靴を履いてはいけません。
■ 何足かの靴を順繰り履きましょう。
■ 多くの保険制度で普及の対象になる、糖尿病用の治療靴について、医師に尋ねてください。
■ 認定された装具士や、足治療士には、糖尿病に適切な履物を作成したり、足に合わせたり
する資格があります。
■ 靴屋の店員に、あなたが糖尿病であることをお伝えください。

5.医療
■ 医師に受診するたびに、足を診てくれるように頼みましょう。
■ 前述したような危険な兆候があれば、医師にかかりましょう。

こんな危険を冒してはいけません。

1.裸足で歩いてはいけません。
■ 尖った物や荒れた地面は、切り傷、擦り傷などのケガの原因になります。

2.熱いお湯を足にかけてはいけません。
■ 特に知覚に異常がある場合、熱はひどい火傷の原因となります。
■ 熱いお湯で足を洗ってはいけません。
■ 足湯器を使用してはいけません。

3.胼胝(たこ)を削るのに化学薬品や鋭利な刃物を使用してはいけません。
■ 切り傷、擦り傷をつくり、感染を起こす原因になります。

4.爪の角を切ってはいけません。
■ 爪はまっすぐに切りましょう。

5.たばこを吸ってはいけません。
■ 喫煙は足が酸素を取り入れるのを妨げます。

「1グラムの予防は、1キロの治癒に勝る」 を忘れてはいけません。 
傷を治すには、健康を維持する20倍のエネルギーを必要とします。

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